中古を買ってリフォームするなら、内覧で「床・天井・壁」をチェック!

床・天井・壁の裏側の構造を見抜く

内覧で見抜くべき「構造」について、リノベーションを前提とするなら、間取りの変更の自由度を図る指標として構造をとらえること(壁を取り払えるか)が大切だとご説明しました。

ここでは、もう一つの大切案見えない部分、床・天井・壁の中を見抜いていきましょう。

【床・天井】二重構造はリノベーションに最適

普段踏んでいる床、実はこの下に本当の床が横たわっている(床が二重になっている)二重床というものがあります。天井も同様です。

二重床や二重天井は、(太鼓現象などを無視すると)遮音性に優れるといわれることがありますが、本当の素晴らしさはリノベーションのしやすさ、ここにあるのです。

床_s二重構造がどのように威力を発揮するのかみていきましょう。

二重床は床と床の間に給配管などを自由に配置できる

床には、床スラブ(床を支えるコンクリートとイメージください)に直接フローリングやカーペットなどの仕上げを行う「直床」と、床スラブの上に支持ボルトを設置し、その上にまた床を作る「二重床」があります。

二重床・天井・壁_m二重床は、床が二重構造になっているため、二重床の間の空間には、給排水管・ガス管・電気配線などを通します。内覧時に、床を叩いてコンコンと軽い音がしたり、水回りと他の部屋の床高さが同じなら二重床と考えていいでしょう。

直床の場合、新築時に初めに水回りの配置を決め必要なところだけ部分的に床高さを上げたり、床スラブを下げたり、スラブ下(下の階の天井裏)に配管を通して部屋を作ります。また、部分的に床スラブを上下させるため、床に段差が生じています。

直床・天井・壁_mもし、内覧時の中古マンションが直床であれば、購入後リノベーションしようとしても、今の水回りを移動できなかったり、移動範囲がとても限定される可能性があるのです。

つまり、直床は初めから配管の場所が限定され、リノベーションを前提としていないのです。そして、あとから二重床にするのはたいへん大掛かりな工事となり、事実上その選択肢はないものと考えておいた方が無難でしょう。

二重床であればどうでしょう。床スラブと床の間にスペースが取られています。水回りを移動させる自由度が高いのです。さらに、要所に点検口を設けることで、水漏れ時などに配管のメンテナンスや交換もしやすいものです。床に段差がなくバリアフリー仕様でもあり、長い目で見て暮らしやすいでしょう。

二重天井は照明器具の増設や移動がらくらく

天井にも同じく、天井スラブ(コンクリートの堅い天井とイメージください)にクロスを張って直接仕上げる「直天井」と、天井スラブともう一つの天井2つ設置する「二重天井」があります。

二重天井の間の空間には、換気扇のダクトや電気配線を通します。ダウンライトがあったり、天井に凹凸がなくフラットであれば二重天井と考えてよいでしょう。

天井_s直天井の場合、天井スラブ(コンクリート)に照明器具の配線などを直接打ち込みます。後から照明器具の位置を変更したり、増設することは考えていない構造です。

これが二重天井であれば、あらかじめ、天井スラブと天井の間にスペースが確保されていますので、ダクトや配線の位置をずらすことは難しくありません。また、天井がフラットとなるため、見た目もすっきりしますし、天井スラブがむき出しにならず、住宅の大切な躯体部分を結露などから守ることができます。

まとめると、二重構造になっている床や天井は、間取り変更の自由度が高くリノベーション向きなのです。

【壁】二重壁も忘れずチェック

同じように「直壁」と「二重壁」があります。やはり二重壁の方が優れものです。直壁の場合、コンクリート壁に直接クロスを張ったりペンキを塗ったりしており、配線がむき出しになったり、コンセントボックスが床や壁から飛び出すこともあります。

コンセント_sやはり購入後にリノベーションをする時は、そのままではコンセントの移設や壁への配線は難しいのが現実です。

リノベーションを前提とした中古住宅の購入時には、そもそもリノベーションができるかどうかを「見えない部分から見抜く」ことが大切です。これらは購入してから気軽に変更することができないものです。購入時に先を見据えてしっかりチェックしましょう。

そして不動産会社はリノベーションの素人であることも少なくありません。不安な点は遠慮なく聞き、安心安全なマイホーム購入をしましょう!

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