長持ちする住まい「長期優良住宅」ってどうなの?

今回は、長期優良住宅についてご紹介いたします。

kato20141125-1

マイホーム購入を検討していると、ちらほらと耳にすることの多い「長期優良住宅」という言葉。税金の軽減や住宅ローンの金利引き下げなどが受けられて資産価値も高いとなれば気になりますが、やはり購入価格の高さも気になるところです。

これから購入しようとする家が、長期優良住宅である必要があるのかどうか気になっている方のために、今回は長期優良住宅について、基準やメリットなどをご紹介します。

長期優良住宅ってどういうもの?

kato20141125-2

住宅が建てられてから取り壊されるまでの平均的な期間は、イギリスでは77年、アメリカでは55年という調査結果があります。これに対して日本では約30年と短くなっています。

欧米では2ヵ月にもおよぶ長いサマーバケーション取る習慣があったりと豊かなライフスタイルが印象的ですが、これが実現できる理由の一つに、住宅を住み継ぐ文化があると考えられます。購入したマイホームを子や孫が住み継ぐ場合、子や孫の世代は住宅ローンの返済に追われることなく他のことにお金を使うことができるのです。

住宅を建てるのにも解体するのにもたくさんのお金がかかります。また、解体の際には多くのゴミが発生します。こうした「つくっては壊す」フロー消費型の社会から、「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」というストック型の社会への転換を目指して、政府が施行したのが「長期優良住宅の普及の促進に関する法律(長期優良住宅法あるいは長期優良住宅普及促進法)」です。そして、この法律にもとづいて認定される「長期にわたって住み続けることができる家」が「長期優良住宅」です。

長期優良住宅に認定されるための条件は?

kato20141125-3

長期優良住宅の認定を受けるには、住宅建設の着工前に都道府県や市の窓口に認定の申請をする必要があります。一定の認定基準をクリアしていることが確認されると認定が受けられます。

認定を受けるための詳しい基準については専門知識が必要になるため、住宅の設計者などに相談することが大切ですが、ここでは主にどんな条件が設けられているかをご紹介します。

耐震性

地震がきても簡単に倒壊しない一定の耐震性が確保されている必要があります。

劣化対策

構造や骨組をしっかりと作り、100年を超えて使い続けられる耐久性が求められます。

メンテナンス性

配管など、耐用年数が低い設備については、点検や補修、更新などのメンテナンスがしやすい作りになっている必要があります。

住戸の広さ

ゆとりのある生活を送ることができ、将来の家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる広さが確保されていなければいけません。

省エネルギー性

断熱性能など、一定の省エネルギー性能が確保された「地球にも家庭にもやさしい」家であることが求められます。

「住まいの履歴書」付の家

建設する際に維持管理の計画を立て、その計画通りに点検や補修などを行い維持管理の実施状況を「住まいの履歴書」として記録していく必要があります。

長期優良住宅のメリット

kato20141125-4

長期優良住宅は、認定基準をクリアするためのコストがかかるため、一般の住宅よりも購入の費用が高くなる傾向があります。

その分、税金の軽減や住宅ローンの金利引き下げなど、さまざまなメリットがあります。

所得税の控除

住宅ローンを利用する場合は「住宅ローン減税」、自己資産で購入する場合は「投資型減税」の制度を利用することで、所得税控除を受けられます。長期優良住宅の場合、一般住宅と比較して控除上限額が高く設定されています。

その他の税制優遇

住宅を購入した際に発生する「登録免許税」「不動産所得税」「固定資産税」などが一般住宅と比較して軽減されます。

住宅ローン金利引き下げ

長期固定金利住宅ローン「フラット35」を利用する場合、一定期間借入金利の引き下げが受けられる「フラット35S」の対象となります。

こうした税制の軽減や住宅ローン金利引き下げを上手に活用すれば、かなりおトクに長期優良住宅を購入することができそうですね。これらの優遇措置は、期間が設定されていたり時期によって内容が変わってくるものもあります。

今回は、長期優良住宅の特徴やメリットについて紹介しました。マイホームについてお考えの方は長期優良住宅について考えてみてはいかがでしょうか。

【P.S.】失敗しない家の買い方を2時間でマスター!【大好評セミナー】

現在「家の買い方セミナー」(無料)を開催中です。

多くの方から高い評価を得ているこのセミナー。まだ家を買うかどうか決まっていない方から、既に取引を進めている方までぜひお気軽にご参加ください!

不動産屋の選び方・物件の見抜き方
物件サイトに潜むリスク・落とし穴
【実例】危険な取引/住宅購入の失敗
取引を有利に進める3つのコツ etc…

※【実績】最高評価“来て良かった!”が98%超!